『1ミリの後悔もない、はずがない』(一木けい) を読んで

2016年の出産後1年くらい、いったい何をしていたのかぜんぜん思い出せない感じです。

もちろん、小説を読んだ記憶もほとんどありません。

ビジネス書とかエッセイ、仕事関係のスケートの本は少し読んだけれど、そのくらいかな。

 

数日前の桜

著者の一木けいさんを知らなかったのですが、書籍としてはこれがデビュー作の作家さんのようです。

この『1ミリの後悔もない、はずがない』は、5つの短編から成っていて、初出は『yomyomvol.20 2016年春号、3つは『小説新潮』で、1つ(最終章)は書き下ろし。

その5つがそれぞれ、メインストーリーだったりスピンオフだったり主人公のその後だったりとリンクしていて、あああ、たまらない。

次の段落が終わったら本を閉じなくちゃ、次の章が終わったら・・・って思うのに、あと1ページ、あと少し・・・となかなか閉じられない。

夜中にベッドで横の子どもを起こさないようにと暗い照明のなかで、その後移動のバスのなかで、仕事しようと来たファミレスの席で、何度かぐっとこみ上げる部分もありました。

 

「小説を読む楽しさ」を、この本が、どーんと思い出させてくれました。

なんとなく、今のような春の不安定なときに読んだのもいい感じだったのかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする