フィギュアスケート

いまさらながら、雑感/Fantasy on Ice 幕張

ファンタジーオンアイス幕張。金曜日と土曜日に見て来ましたが、本当に楽しいショーでした。
改めて、豪華メンバーだなあと思ったし、照明もすごく素敵でした。

金曜日のショーについて、ツイッターでいくつかつぶやいたのですか、1つ訂正を!
氷上がモネの睡蓮のようだと思ったのは、ジョニーの『The Swan』だったかもです。失礼しました。

土曜日はいくつか金曜とは違うものも。紀平梨花ちゃんがブーケを持って演技したり、ジョニーがビヨンセでなくて赤のロングワンピプロだったり、カロリーナが素敵なしっとりしたプログラムにしたり。紀平さん、スケートがとても綺麗に、そして演技がとても女子らしくなったなあ。

キャンデロロなどはショーでは脱ぎ続けてきたのに、演技中に1枚着て、2枚着て……と着続けたバルデ。なんと土曜日は、1枚着て、しばらくしてそれを脱ぎ、またしばらくして1枚着て、最後また1枚脱ぐ、という新しいバリエを見せました。

中腹の席から見ると、氷上の照明具合と、スケーターの滑り具合がよくわかります。今回のショーには、滑る人(スケーティングの上手な人)がたくさんいたので、気持ちよかったです。宮原さんは、本当に滑るようになったなあ、となんだか上から目線で申し訳ないのですが、(実際に上から見てたんだけど)感じました。

ステファンと織田くんからは、滑っている理由のようなものに関して自分の中できちんと落とし前がついている、というような感覚をいつも受けます。とても心地いい。

1部のハビ。こういうプログラムが見られて嬉しかったです。2部は『ラ・マンチャの男』。夏に初めて見たとき、これを五輪で滑るのを見たら泣けちゃうだろうなあと思い、その後ずっとユーロまでそう思ってきたんですが(なのに、実際には平昌で泣かず、でした)、五輪メダリストになった彼が滑る『ラ・マンチャの男』では、違う感慨でいっぱいになっていました。
ものすごくセンチメンタルな感じですが、2007年東京での世界選手権に初出場した15歳のくりくりしていたあの子に、11年後のオリンピックであなたはメダリストになるんだよ、って言ったらどう思うかな、っていう思いに。
どう思うのかなあ。

羽生くんは元気いっぱいで、とても気持ちよかったです。トリプルアクセルが自然で、ああこんなに滑れたら気持ちいいだろうな、と。

今回、これまで意識していなかったことにも気づいたり。
たとえば、メドベージェワの四肢の伸びと細さと長さが、とても好きな感じだ、というようなことです。ヤグディンや安藤さんの手の長さを絶妙だと思うのと同じ好きさ具合。しかもよく動くのが、またとてもいいです。

プルシェンコの『ニジンスキーに捧ぐ』は、ロシア選手権の演技がすごく好きなので、耳があのプログラム編集から脱してくれず、いつもいつもいつも、「あああ、この先が見たい~」と心の中で身悶えています。ショーではここで終わりですが、コンペではこの先があり、見せ場のひとつなので。

2部ではステファンが、左右それぞれ30回超のコンビネーションスピンを見せてくれました。2年前には「腰が痛いので、4回転は大丈夫けど、スピンはきつい。4回転は一瞬だけど、スピンは長いから」と言っていたので、スピンもとても素敵な彼が(涙)……と思っていたのですが、(時間的に)長く美しく、エモーションまで見せるスピン、嬉しかったです。
これまで、スピンでエモーションまで見せる人、ステファンのほかになかなか思い浮かばなかったのですが、この金曜土曜と見て、そういう人をもう1人発見しました。メドベージェワです。

メドベージェワが変わったのか、メドベージェワを見る私の目が変わったのか、両方なのか。メドベージェワ、2日間ともすごくエモーショナルで深く叙情的な方向に変わったなあと強く感じました。拠点もコーチも変えた後にどうなるのか、本当に楽しみです、今。

ミーシャに関しては、幕張でお話を聞いたので、後日インタビュー記事としてご紹介します。

ツイッターと合わせて、これでみんなに触れられたかな。
あくまでもただの雑感です。

ABOUT ME
hasegawahitomi
ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。