フィギュアスケート

ミーシャ・ジー インタビュー(2)

ミーシャ・ジーさんインタビューの続きです。

いただきまーす。

 

―今うかがったことを少しずつ具体的に教えてください。まず、振付師の仕事について。すでにこれまでにたくさんのスケーターのプログラム、ご自身のプログラムを振付けてきていますが、3月の世界選手権後、どのくらいのプログラムを作ってきたのでしょうか。

「プルシェンコ・アカデミーで、バーバラ・クルノセンコというジュニアの女子選手のフリー、ニーナ・モザーコーチのところのペアのエリザベータ・ジューク&マキシム・ミロシキンのショートプログラム、それから日本ではたくさんの選手たちと仕事しました」

 

―去年お話を聞いたときには、まだペアの競技用のプログラムを振付ける準備ができていないと言っていましたね。(去年、ペアのプログラムを初めて振付けたが、アイスショー用のものだった。)

「あのときはね。でもあれから少しずつ学んできたから。もちろんもっと勉強は必要だけど、シングルとは違って新しい経験だし、とても楽しいです。僕自身はシングルスケーターだから、カップル競技のすべてを知っているわけじゃないので、時々、エレーナ・イリニフ(2014年ソチ五輪アイスダンス銅メダリスト)にアシスタントになってもらって、一緒に仕事しているんです。彼女は、パートナーと滑るということを知っているから、トランジッションなどでいろいろとアイディアをくれるんです」

 

―日本人選手との関わりについて聞かせてください。

「カズキ(友野一希選手)、リオナ(加藤利緒菜選手)、コウナ(津内胡菜選手)など、ノービスからシニアまでの7人と仕事しました」

 

―友野選手とのことについては、InstagramやTwitterなどですでに公表されていますが、友野選手と仕事することになった経緯や、実際の関わりなどについて、聞かせてください。

「世界選手権のフリーの翌日、日本スケート連盟から、彼との仕事のお話がありました。連盟からお話をいただけるなんてとても光栄だったし、僕の仕事を信じていただいたことを感謝しています。連盟、コーチ、カズキ本人と話をしたあと、ショートプログラムの曲探しにすごく時間をかけました。僕のコーチの意見も聞いて、カズキにいくつか候補曲を送ったんですけど、彼が選んだのは、僕が彼に選んでほしいなと思っていた曲だったんです(と、嬉しそう)。これまでの彼とは違ったものになりますよ。

彼とは、振付けだけじゃなくて、スケーティングとか身体の動きとかも数週間たくさん練習しました。いいプログラムは、基礎ができていないとできないから。彼は頑張ったし、すごくよくなりましたね。スケーティングスキルや芸術性、トランジッション、動き、ポジション、音楽の理解(キャラクターや背景の理解)など、やることはいろいろあるので、宿題も出しているんです。数週間後に会ったときに、それがどうなっているかチェックします。彼とは仕事を始めたばかりだけど、長い視野で見ているんです」

 

▶ミーシャ・ジー インタビュー(3) ▶ミーシャ・ジー インタビュー(4)

▶ミーシャ・ジー インタビュー(1)

 

【過去のインタビュー】

▼ミーシャ・ジー選手インタビュー(2017年5月インタビュー)

▼フィギュア選手の「最後のシーズンかも」との言葉から(2017年2月インタビュー)

▼男子フィギュア、ミーシャ・ジー「変化のときが来た」(2014年3月インタビュー)

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●6月16日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方
 ~ライターとして見てきたフィギュアスケート~」

私が初めてフィギュアスケーターにインタビューしたのは、2002年でした。
それから15年ほどの間、コーチ、振付師、関係者などにお話を聞いたり、試合やアイスショーの取材をしたりしてきました。
そんななかで、感銘を受けたシーンややりとり、忘れられないエピソードなど、ライターとして見たり感じたりしてきたことをお話します。

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●7月21日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方
 ~あのスケーターやコーチたちの、あの頃~」

現在、コーチや振付師、コメンテーター、プロスケーターなどとして活躍している国内外の元選手たちの、現役時代の演技を振り返ります。
あわせて、どういう時代にどういう状況下でその演技を見せたのか、といった背景もご紹介することで、フィギュアスケートの体系的な知識を培う一助になればと思います。

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●8月4日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方
 ~『白鳥の湖』を見比べる~」

ピョートル・チャイコフスキー作曲の『白鳥の湖』を使った様々なスケーターたちの演技に触れ、それぞれの表現の違いを見比べる1時間半です。
同じ曲でも、まったく違った作品になっているそれぞれを、編曲や振付け、そのスケーターの持ち味、衣装などから再び味わいます。

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●9月15日(土)13:00-14:30
「フィギュアスケートの楽しみ方
 ~2006年トリノオリンピックを堪能する~」

12年前の2006年トリノオリンピックを覚えていますか?
今のような採点方式になって初めてのオリンピックでしたが、とはいえ、6.0方式だった旧採点方式のテイストもまだ残っていたあの大会。
男女シングル、ペア、アイスダンスすべてを振り返り、忘れていたこと、初めて知ることなど、フィギュアスケート観戦の喜びに浸る時間をめざします。

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ご質問などありましたら、朝日カルチャーセンターや私のメールアドレスへお送りください。(hasegawahitomi.com/profile/

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ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。