スケートアメリカ(女子フリー)を見て。

毎回で恐縮ですが、あくまでも私のぼんやりとした感想ですので、そのあたり、どうぞよろしくお願いします。
スケアメの女子フリーです。

スター・アンドリューズ、今季も好きな感じです!

ショート5位だったけど、まだ勝負は終わってないこれからよ、って感じのテネル。
プロコフィエフとニーノ・ロータとディカプリオのと、ロミジュリの詰め合わせ曲のフリーです。
サラ・マイヤーだったかなあ、ソコロワだったかなあ、こういう感じでいくつかのロミジュリを詰め合わせた人もこれまでにいたし、滑っている人たちはあまり気にしていなさそうですが、私は、詰め合わせはちょっと気になったりします。
(調べたら、サラ・マイヤーがロミジュリ詰め合わせで、ソコロワは、ロミジュリとノートル・ダム・ド・パリを1つのプログラムに使ったり、また別のシーズンに別のロミジュリを滑ったりしていた、ということでした。さらにもうちょっと詳しく書くと、ソコロワは、ノートルダム・ド・パリもロミジュリも過去に使っているものを最後のシーズンに詰め合わせた、という複雑な感じになっていました。)
なんて思って見ていたのですが、テネルは元気に力強くジャンプを決め続けていき、最後は「やったー、イエーイ、ドン(と氷をひと踏み)」と、アメリカ女子っぽい感じの表情で、ロミジュリなフリーを終えました。
シャルトラン(チャートランド)の時にも思ったけど、テネルの袖の生地も、透け感がとてもいいですね。

ワイセンベルクを見ていて思い出したのですが、私は、女子選手がセカンドの3トウループに挑むところ、がとても好きなんです。
「セカンドで3トウループを跳ぶ」ときって、1つ目を降りた後の気持ちの強さみたいなのが、3トウループを跳ぶときにトウを突く左足の後ろへの出し方に出る気がしているので。
彼女も、中盤の2A+3Tの際、とてもいい感じの左足の強さを見せてくれました。
ああ、いいなあ、こういうの。

真凜ちゃん。フリーの本番前にはすでに足を負傷していたとのちに報じられていましたが、登場してきたとき、今回もいい笑顔でした。
こういう表情を見ると、なんだか嬉しくなるなあ。
日本人のデザイナーさんではなかなかないようなコスチューム(って、デザイナーさんがどこの方か確認していないので、不確定な感想です)。
昨季より、氷をつかむ感じ強くなっていて、気持ちよくつかめているような気がします。
これが筋トレなどの成果だとしたら、これからもっと変わっていくんだな、楽しみだな、と思います。
環境を変えて最初のGPなので、彼女の中にはここでNew Marinを見せたい、という思いも強くあったんじゃないかと思うし、それを果たせなかったと思っているかもしれないと想像するのですが、いやいや、変わったのわかったよ、この方向の先を楽しみにしていると、という思いです、私。

花織ちゃん。
やっぱり、すーっと程よい重さで滑っていてとても気持ちいいな、と、いつものように思う。
彼女の二の腕の内側のライン、とても素敵だと思っています。
インタビューの時にそう伝えたら、「初めて言われた」と笑っていました。
力強い、というだけではちょっと違う、なんだろう、スピード感がある、だけでもない、それらが融合されてなんか相乗されている感じ? そういうスケートと、上述したような二の腕の内側だったりの女子らしいところ、そして、『ピアノレッスン』とか『アメリ』のようなどこか陰りとか内面とかを感じさせる曲がとても似合うところ、その3点が今の彼女の最大の魅力で、これをもっとそれぞれ深めていきながら融合させてほしいな、と思います。

話は飛んじゃいますが、『ピアノレッスン』を聴くと、デロベル&ショーエンフェルデエールを思い出さないではいられません。
みんな、覚えているかしら、2008年イエテボリワールドで優勝した時の素敵なFD。
あのとき、FD直前の5分練習のとき、メディア席にいきなり紙が配られたんですね。
何かと思ったら、デロ&ションのFD冒頭の手話の意味が書かれていました。
あの紙、どこかにあるかなあ。

知子ちゃん、左手の手袋(っていうか、袖から全部つながっているんだけど)が効いています。
1つひとつのポジションが、一瞬のものであってもぱっと決まる。
自分の型、みたいなものができたのかな、と昨季から感じているんですけど、それがとてもプログラムを引き締めていて、心地いい。
それに、腕が伸びたように感じられて、いい!
腕がいい感じで長い(「いい」って言いすぎなのですが)スケーターが好きなのですが、知子ちゃんを見ていて、「もともとの長さの時にはそれほど感じなかったのに、突然長く感じられて、いい!って思うようになった人って、これまで何人かいたような気がする」と思い出し始めています。誰だったかな。

今季の知子ちゃんは、回転不足にならないように、GOEを高く評価されるように、と、ジャンプを見直してきた、と、よく報道されています。
ジャンプの時に首(っていうか顔)が先に回ってしまわないように、とにかく最後まで残すように、同じく、肩のラインと骨盤のラインをつないだ四角はジャンプの間常に四角で、ということをインタビューでも聞きました。
いろんな人のジャンプを見ていて、ボーヤンは最後まで顔が残っている、と、でも顔が一緒に回っている人もいる、とか。(宣伝みたいで恐縮ですが、『フィギュアスケートLife Vol.15』に掲載されています)。
そういうジャンプの話って、とってもおもしろい。

今回の知子ちゃんは、そうしたジャンプだけじゃなくて、プログラムを通して本当にとても素晴らしく、こうしたものが見られてよかった、としみじみと思うようなものでした。
さらに嬉しいのは、こんな風に感じさせるような演技だったのに、まだまだ伸びしろが感じられる演技だった、ということ。
まだシーズン序盤。
この後、このプログラムが、ショートが、知子ちゃんが、どんな風になっていくのか、ものすごく興味深いです。

サモドゥロワ。
3F+3Tの、セカンドにいくときに、負けないぞ、っていう気持ちが目や姿勢、なんていうか全身から感じられて、とても好きだー。
ショートでも書いたけれど、強そうで本当にいい!
『バーレスク』をこんなにおもしろく見たのは、これが初めてかも!って思っちゃうくらい、よかった!
そして、キスクラではじんわりしているようで、なんだか演技とのギャップもいいぞ。
ミーシン先生、よろしくお願いします!

ひとまず、ざっくりとそんな感じでした。

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113日(土・祝)13001430

朝日カルチャーセンター 新宿教室

「フィギュアスケートの楽しみ方 ~相関関係から見るフィギュアスケート~」

脈々と続いてきたフィギュアスケートの世界では、当然ですが、すべてのスケーターが、数多くの人たちとつながって現在に至っています。

さまざまに影響を受け合ってきた者同士の相関関係からスケート界を見てみると、意外な発見があったりします。

スケーターやコーチ、振付師たちの意外な接点などをご紹介することで、演技をより奥深く見られる時間をめざします。

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11月18日(日)13:00-14:30
朝日カルチャー新宿教室
「川口悠子を育てたサンクトペテルブルク」

ロシア代表のペアのフィギュアスケート選手として、輝かしい成績を残した川口悠子さん。16歳で日本を離れ、2003年からはロシア・サンクトペテルブルクを拠点に活躍してきました。
ペア演技を見るコツやパートナーとの関係などペアならではのお話、フィギュアスケート王国・ロシアの代表選手として肌で感じてきたサンクトペテルブルクのフィギュアスケート界のあれこれ、サンクトペテルブルクでの16年の生活のこと、同じホームリンクで練習した同世代のプルシェンコや世界トップ選手たちとの交流秘話、国内外のアイスショーでのこぼれ話など、幅広いお話がたっぷりの1時間半です。

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121日(土)13001430

朝日カルチャーセンター 新宿教室

「フィギュアスケートの楽しみ方 ~プログラムの味わい~」

スケーターたちの滑るプログラムを分類してみると、いくつかにわけることができそうです。

例えば、映画やミュージカル、バレエなどの音楽を使って、もともとある世界観にさらにオリジナルテイストを加味するもの、また、テーマやストーリーはなく、音楽の調べそのままに滑るもの……こうしたさまざまなプログラムをじっくりと見ることで、プログラムの味わい方や楽しみ方のヒントをお話します。

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