過去の五輪 のテストイベント。そして、今年のアジアン・オープン・トロフィー。 #フィギュアスケート

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もうすぐ、アジアン・オープン・トロフィーが開催されます。
この大会が今年例年以上に注目されているのは、北京オリンピックのテストイベントとされているからですね。

本来なら、五輪の1シーズン前の何かの大会を「Winter Olympic Test Event」として、予行練習というかいろいろ確認したりするのですが、コロナ禍のため、大会の変更がありました。

当初、北京五輪のテストイベントとされていたのは、「2020-21シーズンのGPファイナル」でした。
が、コロナ禍により開催されず、よって、今回のアジアン・オープンになった、という経緯があります。

11月上旬開催予定だったGPの中国杯が8月半ばに中止になった(その後、イタリア大会@トリノに)という経緯もあり、アジアン・オープンも少々ドキドキしないでもないですが、バブル方式で行われるとのことなので、4か月ほど後に迫った北京五輪への、いい準備大会になることを祈っています。

▼アジアン・オープン・トロフィー
2021年10月13日~10月16日(日本時間)

■これまでの五輪のテストイベントって?

あまりテストイベントに注目はされないのですが、過去の五輪のテストイベントの会場と、出場者と1年後の五輪メダリストの関係です。

2018年平昌五輪のテストイベントは
・・・2017年2月の四大陸選手権

江陵(カンヌン)の、江陵アイスアリーナで。
ちょうど1年後の平昌五輪でメダリストになった選手のうち、
  男子:羽生、宇野
  ペア:スイ&ハン、デュハ&ラド
  アイスダンス:テッサ&スコット、シブタニズ
が出場していました。

▼2017 四大陸選手権
http://www.isuresults.com/results/season1617/fc2017/index.htm

2014年ソチ五輪のテストイベントは
・・・2012年12月のGPファイナルとジュニアGPファイナル

会場は、アイスバーグ・スケート・パレスです。
1年後のソチ五輪でメダリストになった選手は、
  男子:羽生、パトリック
  ペア:ヴォロ&トラ
  アイスダンス:メリ&チャリ、テッサ&スコット、イリ&カツ
が出場。
アイスダンスは、GPFのメダリストがそのまま五輪のメダリストになった形です。

▼2012-13 GPファイナル
http://www.isuresults.com/results/gpf1213/

▶2010年バンクーバー五輪のテストイベントは
・・・2009年2月の四大陸選手権

パシフィック・コロシアムです。
1年後のバンクーバー五輪でメダリストになった選手のうち、
  男子:ライサチェク
  女子:ヨナ、ロシェット、真央
  ペア:パン&トン
  アイスダンス:メリ&チャリ、テッサ&スコット
が出場していました。
女子は、3人とも出場ですね。

▼2009年 四大陸選手権
http://www.isuresults.com/results/fc2009/

▶2006年トリノ五輪のテストイベントは
・・・2005年1月のヨーロッパ選手権

会場は、パラヴェーラです。
1年後のトリノ五輪でメダリストになる選手のうち、
男子:プルシェンコ、ランビエル
女子:スルツカヤ
ペアトト&マリ
アイスダンスグル&ゴン
が出場しています。

●2005年 ヨーロッパ選手権
http://www.isuresults.com/results/ec2005/

▶2002年ソルトレイクシティ五輪のテストイベントは、
・・・2001年2月の四大陸選手権でした。

会場は、デルタ・センターです。
ただこのころはまだ、四大陸選手権の認識が今ほど高くなく、特にアメリカ、カナダ、日本は、世界選手権に出場する2-3人の次の順位の人たちが主に出場することも多い大会でした。
1年後のソルトレイクシティ五輪でメダリストになる選手のうち、
ペア:サレ&ペル、シェン&ツァオ
が出場していました。

■今年のアジアン・オープン・トロフィーのエントリーから、見えること。

こうやって、過去の大会の結果を見て、現在の立ち位置から振り返ったりすることが好きです。
五輪のテストイベントの上位者からは、いろいろなことが見えてきます。

たとえば、羽生選手やテッサ&スコット、メリ&チャリなどは、五輪メダルの前に必ずテストイベントに出場していました。
まあ、とはいえ、「テストイベントであるGPファイナルに出たいから出ます」っていうわけにもいかないので、ちゃんと実力があって、テストイベントにも出ていたね、というのが正しい解釈になります。

ちなみに、今年のアジアン・オープン・トロフィーは、アジア選手が多い印象です。
少し前に、出場選手の国数が少ないことから、チャレンジャーシリーズの大会ではなくなりました。
それが影響したのか、さらに欠場を決める選手も多くなり、少し残念。

■佐藤選手、坂本選手のエントリーに思うこと。

日本からは、男子:鍵山、佐藤駿、女子:紀平、坂本が出場します。

なかでも佐藤選手と坂本選手は、直後のスケートアメリカに出場予定。
アジアン・オープン・トロフィーは、17日(日)(現地時間)に終わり、スケアメは21日(木)(現地時間)に公式練習が始まります。
一度日本に帰るにしても直接行くにしても、楽な旅程ではないと思います。
それでもアジアン・オープン・トロフィーに出場する、というところに、北京五輪への思いが見えるような気がします。

このエントリーを見て思い出したのは、4年前のシーズン、ジュニアから上がったばかりだった坂本選手のことでした。
このシーズン、夏から全日本も合わせると9試合(フィギュアスケート的には驚異的に多い)に出場。
GP1戦目のロステレコム杯で悔しい思いをしたことから、練習時間を増やしたこと。
もっと寝たいって思っていたけど、「今やるしかないなって」と言っていました。
「今やるしかない」って思い、それをやりきったんだな、そしてそうした覚悟のようなものも五輪出場に繋がったのかもしれないな、と私は感じていました。

この間のジャパンオープンの囲みでも「覚悟」という言葉を使っていた坂本選手。
「覚悟」。
かなりの重さと重大さを感じる言葉ですが、「覚悟」という言葉を口にしたときの、坂本選手の地に足のついた感じ(?)の話しぶりから、たしかな覚悟感を感じました。

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