アイスダンスの、「枠数」「枠を取ってきたチーム」「実際に北京オリンピックに行くチーム」をまとめておきます。
男子シングル、女子シングル、ペアの「枠数」、「枠を取ってきた選手(チーム)」、「実際の代表」は、このページの一番下のリンクからご覧いただけます。
目次
いわゆる「チャレンジ権」を持っていたのは、2か国。
いわゆる「チャレンジ権」を持った国々、つまり、2021年3月の世界選手権で、「2組出場で13以内」or「1組出場で10以内」or「3組出場したけれど、1組がFSに進めなかったうえで、FS出場2組の合計が13位以内」などの国々は、もう1枠を9月のネーベルホルン杯で獲得するチャレンジができる、というルールになりました。
アイスダンスでは、イタリアとイギリスが、いわゆる「チャレンジ権」を持っていました。
チャレンジ権獲得の詳細
■イタリア・・・2組出場で、FDに進んだのが1組。その1組(ギニャール&ファブリ)が2組分の枠(6位)を獲得できたので。
■イギリス・・・ 1組出場で2組分の枠(1組出場の フィアー&ギブソン が7位)を獲得できたので。
ネーベルホルン杯で
■イタリアは、 モスケーニ&フィオレッティがネーベルホルン杯に出場。総合8位で「+1」枠ゲットならず。 ⇒ 計「1」枠。
■イギリスも、フィアー&ワデルがネーベルホルンに出場しましたが、総合11位で「+1」枠ゲットならず。 ⇒ 計「1」枠。
よって、アイスダンスも、「チャレンジ権」による「+1」枠獲得の国はなし、ということになりました。
2021年ネーベルホルン杯アイスダンスの最終結果は、こちらから。
各国の獲得枠数と、その枠を取ってきたチーム
2021年3月の世界選手権と、9月のネーベルホルン杯で、枠数が決まりました。
それをまとめておきます。
2021年世界選手権の、アイスダンスの最終結果は、こちら。
■国名・・・枠数を取ってきたチーム名(世界選手権順位)
3枠
■ロシア・・・シニツィナ&カツァラポフ、ステパノワ&ブキン(世界選手権1、5位)
■アメリカ・・・ハベル&ダナヒュー、チョック&ベイツ(世界選手権2位、4位)
■カナダ・・・ギレス&ポワリエ、ボードリー&ソレンセン(世界選手権3位、8位)
1枠
世界選手権2021で獲得
■イタリア・・・ ギニャール&ファブリ(世界選手権6位)(「+1」枠ゲットならず)
■イギリス・・・フィアー&ギブソン(世界選手権7位)(「+1枠」ゲットならず)
■スペイン・・・フルタド&ハリャビン(世界選手権11位)
ちなみに、スペインの「1」枠争いは大変な激しさを見せており、代表はヨーロッパ選手権後に決定されます。考えただけで熱くなってしまう。詳しくは以下にまとめました。
■ポーランド・・・カリシェク&スポディレフ(世界選手権12位)
■中国・・・ワン&リュウ(世界選手権13位)
■リトアニア・・・アリソン・リード&サウリウス・アンブルレヴィチウス(世界選手権15位)
リトアニアのアイスダンスでは、アリソンとサウリウスのチームが2017-18シーズンからずっと世界選手権に出ています。サウリウスはリトアニア人。アリソンはもともとはアメリカ国籍だったのかな? 2010年1月、15歳のときにジョージア国籍を取得し、2010年バンクーバー五輪にジョージア代表で出場。2011年にジョージアのアイスダンスカップルは解消。その後イスラエル代表の時期もあったけれど国籍はジョージアのままでした。2017-18シーズンからサウリウスと組み、今季5季目です。
ということで、リトアニアは、アリソンたちではないチームが出ることになります。
■フランス・・・ガリャビュワ&トーロン(世界選手権16位)とロパレワ&ブリソー(世界選手権17位)
フランスは、世界選手権2021に「2」枠だったのですが、パパダキス&シゼロンが世界選手権2021を欠場したため、その2枠を上記2チームが出場し、16位と17位に。枠の計算方法として、FD進出して16位以下は16ポイントとしてカウント。よって16+16=32ポイント。2組出場で2枠キープするには、28ポイント以下でなければならず……。ということで、フランスは「1」枠になりました。
■ドイツ・・・ミュラー&ディーク(世界選手権18位)
■日本・・・小松原美里&ティム・コレト(世界選手権19位)
ティムさんはすでに日本国籍を取得しており、日本名は「小松原尊」です。それなのになぜここで「ティム・コレト」なのか……ざっくりいうと、これまでティム・コレトとしてアイスダンスで実績を残してきたのに、「タケル・コマツバラ」になると国際ジャッジに別人だと思われてしまう可能性があるから、です。ということで国際大会ではティム・コレトで出場します。以上、お2人に直接うかがいました。詳細は、『フィギュアスケートLife』Vol.25の、三浦木原と小松原組のオンライントークのレポート内にあります。
■ウクライナ・・・ナザロワ&ニキーチン(世界選手権20位)
ネーベルホルン杯2021で獲得
■フィンランド・・・ トゥルッキラ&ヴェルスイス(ネーベルホルン杯1位)
■ジョージア・・・ カザコワ&レヴィヤ (ネーベルホルン杯3位)
■アルメニア・・・ ガラベディアン&プルーセネカル (ネーベルホルン杯4位)
■チェコ・・・タシュレロワ&タシュラー(ネーベルホルン杯5位)
次点
■ハンガリー・・・ ヤノフスカヤ&ルカクス
■韓国・・・ ミン&イートン
そして、実際の、北京五輪代表は…
枠取りをしてきたチームと実際に北京五輪に行くチーム……全員一致するわけではありません。そこにはさまざまなドラマや涙、笑顔、努力などなどがあるのですが、ここでは冷静に、事実のみを淡々と記しておきます。
代表はまだ決定途中ですので、随時更新します。
上記でも述べましたが、たとえばリトアニアは、代表を取ってきたチームとは別のチームが、北京五輪代表になります。フランスも、こうなりますよね。

