2021-22シーズン

各国五輪代表が決まりつつあり、「枠を取ってきたが、代表になれなかった選手たち」も決まりつつあります。 #フィギュアスケート

1月第2週から、全米選手権、カナダ選手権、韓国選手権などが開催され、この4年、8年、スケートキャリアを賭けた演技を、多くの選手たちが見せてきました。
こう書いただけでぐっと来てしまうのですが、ひとまず2022年1月22日時点での代表に決まった選手たちをまとめておきます。

「枠を取ってきた人」と「北京五輪代表」は、必ずしも一致しない。

また、「枠を取ってきた人」と「北京五輪代表に決まった人」は必ずしも一致しません。
それについても表にまとめてあります。
が枠を取ってきたけれど代表にならなかった人、が枠取りには関与しなかったけれど代表になった人。)

この表の目的はもちろん、「枠を取ってこなかったのに、代表になったな!」というような視線を向けたいからではありません。
枠を取ってきたのに代表になれなかった、という事態には、いろいろなケースがあります。
そちらを残しておきたいのです。
誤解なきよう。

4年前にもそういう選手はいました。
その選手たちのうち、たとえば樋口新葉選手やジェイソン・ブラウンは4年後の今回、北京五輪代表となりました。
そういう、キャリアを俯瞰したときにこの事態が意味するもの与えることというものにフォーカスしたいと思っています。

もちろん、4年前の枠取りに関与し、平昌も北京も惜しいところで……という選手もいます。
そうした選手たちのこれからを、私はこれまで以上にしっかり見ていきたいと思っています。
そのための表です。

いずれにしても、「枠取りに関与し、五輪代表になった」人が圧倒的多数です。

男子シングル

男子シングルの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」は(いまのところ)2人

男子シングルでの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」は、ロシアのセメネンコ

そして、中国のハン・ヤン
中国は確実に1人が五輪代表になれないことが、去年の3月からわかっていましたが、涙。

女子シングル

表が2つに分かれているのには、意味はありません。

女子シングルの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」 は、(いまのところ)6人

ということで、女子シングルでの、 男子シングルでの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」は、 すでに複数人います。

紀平さん(日本)、テネル(アメリカ)は、怪我のために今季は国内選手権を含めたすべての試合に出られませんでした。気の毒ですし、今後の2人を楽しみに待ちます。

韓国の選考基準はわからないのですが、韓国選手権、1位はヤン・ユー(ユ・ヨン)(221.49点)、2位キム・イェリム(207.64点)、3位イ・ヘイン(306.33点)。
その上位2人が北京五輪に選ばれた形になりました。
去年枠を取ってきたのは、今年2位と3位。3位のイ・ヘインは五輪代表ならずです。

ジョージアも、女子の「1」枠争いが気になるところでした。
ここ4年ほどジョージア代表としてがんばっていたウルシャゼが世界選手権で枠を取ってきましたが、今季ロシアからジョージア代表になったグバノワが五輪に行くことになりました。
グバノワはロシア女子のなかでいつもあとちょっとのところで選手権に出られなかった選手です。
ウルシャゼは今18歳、グワノバも20歳。
ぜひワールドやユーロで2枠を取って2人でがんばってほしいです。

そして、ロシアのリーザ・トゥクタミシェワ……涙涙涙。
昨シーズンの世界選手権は2位。
とはいっても、その世界選手権の優勝がシェルバコワで3位がトゥルソワ、そして今季ものすごいワリエワがいるとなると、それだけで4人。

さらにほかにもたくさんの女子たちがいる中で、きちんとこの3人が五輪代表になったこと、そしてリーザも補欠1番になっているという現状を前にしたとき、この4人の、選手としての素晴らしさというものに改めて胸打たれました。

ペア

ペアの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」 は、2組

ドイツの五輪代表は、ハーゼ&ジーゲルト。
昨季はハーゼが靭帯損傷したため、世界選手権に出られませんでした。
そのため、世界選手権で枠を取ってきたのはホッケ&クンケルに。
しかし今季のドイツ選手権優勝は、ハーゼ組(ただしホッケ組はドイツ選手権に出ていません)。
その時点で五輪代表はハーゼ組に決まりました。
ちなみにその後ヨーロッパ選手権で2組とも出場し、ハーゼ組8位、ホッケ組13位となっています。

そしてもう1組、「枠取りに関わったが五輪代表にならなかったのは、カナダのウォルシュ&ミショーです。こちら、下にまとめておきます。

カナダペア「2」枠目について

カナダの五輪代表は、 ムーアタワーズ&マリナロと、ジェームス&ラドフォードです。ムーアタワーズ組はカナダ選手権優勝で、五輪代表を決めました。

もう1組のジェームス&ラドフォードについて。

皆さんご存知のとおり、ラドフォードは前パートナーのメーガン・デュハメルと一緒に2015,16年世界チャンピオンになりましたし、平昌五輪では個人戦3位、団体優勝(の立役者の1人)です。
ジェームスも全パートナーのモーガン・シプレとフランス代表ペアとして2018年世界選手権3位、2019年ユーロ優勝などの素晴らしい経歴を持っています。

新しく今季からカナダペアとしてスタートした2人でしたが、カナダ選手権前に2人ともコロナに感染。
隔離期間を過ごした(ので練習がままならなかった)のですが、SPには出ました。
そこで4位となります。
その後、「to continue their training and preparation for the remainder of the competitive season”(シーズンの残りに向けて練習と準備を続けるため)」に、フリーの日に棄権しました。

ジェームス&ラドフォード不在のカナダ選手権の結果は、1位がムーアタワーズ&マリナロ、2位がウォルシュ&ミショー(枠取りに関与したチーム)。

その後発表された五輪代表(2枠)は、ムーアタワーズたちとジェームスたちとなり、大変な物議が醸されることになったのです。

まあ、物議、醸されますよね。
先日読んだ本(『自分の意見で生きていこう』(ちきりん))でなるほどーと思ったのが、「意見が違うのはあたりまえ」「意見には正しいも間違いもない」とありました。そうそうそうですよーという思いです。

アイスダンス

アイスダンスの「枠取りに関わったが、五輪代表ならず」 は、(いまのところ)4組(とはいえ、2組という感じかな)

スペインは、別ページにまとめています。

ウルタド&ハリャビンとスマート&ディアスの数年にわたる激しい代表争いは、今季のフィンディア杯、スペイン選手権、ユーロの3大会を経て、スマート&ディアスに決まりました。
ですので、枠取りしてきたのはウルタド&ハリャビンだったけれど、五輪に行くのはスマート&ディアスです。
とはいえ、どちらが行ってもいい状況でした。
ほんとうに、枠が足りなかった……。

リトアニアは、別ページにも書きましたが、リード&アンブルレヴィンチウスのリード(アリソンですね)がリトアニアの国籍を取得できずでした。
フランスは、昨季世界選手権をパパシゼが欠場したことから1枠となり……という結果です。
ですので、枠取りに関与したのは、ガリャビュワ&トーロンロパレワ&ブリソーですが、まあこういう結果になりました、という形ですね。

「どの国が何枠持っているか。それはどこで誰が取ってきたのか」

どの国が何枠持っていいるのか、そしてそれはどこで誰が取ってきたのか、ということについては、以下の4つにまとめていますので、ぜひご参照ください。

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ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。