2022-23シーズン

観客の声援と拍手って、いいですね。

スケアメのペアSPとFSを、テレ朝の配信で見ました。

ペアでもっとも印象に残ったのは、観客の声援っていいなということ。
コロナ禍で、声出しが控えぎみの時間をすごしたことで、フィギュアスケートの大会での観客の重要度に、改めて気づき、何度か胸打たれました。

ディアナ・ステラート=デュデクさん

それをもっとも感じたのは、2位になったディアナ・ステラート=デュデク&マキシム・デシャンのときです。

ディアナはアメリカ生まれでもともとアメリカの選手として活躍しており、2000年世界ジュニアでは、女子シングル2位になっています。

ちなみに、2000年世界ジュニアの女子1位はジェニファー・カーク、3位はサラ・マイヤー。
男子1位はリンデマン、2位レステンクール、3位サボイ。ああ、数々の懐かしい名前に、胸が締め付けられるようです。ちなみに、翌2001年はジョニー・ウィア優勝、2002年は髙橋大輔さんが優勝しています。

ペア1位は、サフチェンコ&モロゾフ(ウクライナ)です。ああ、時代を感じます。2位は、オベルタス&パラマルチュク。こちらもウクライナ。オベルタスがスラフノフの前の前のパートナーと出ています。3位シャピロ&ソコロフ(ロシア)。2位のオベルタスが、次に組むのがこのソコロフ。アイスダンス1位はロマニウタ&バランツェフ、2位がヌッシーア&フォーサイス、3位にベルビン&アゴストです。

そんな時代。

そんな時代にいたディアナが、2016年にペアを結成して滑っているのは知っていたのですが、今回はカナダ代表として滑っているんですね。
素敵じゃないですか!

そして、ディアナは39歳です。年齢はひとつの目安にすぎないけれど、女子選手の低年齢化に警鐘が鳴らされまくっているこのスポーツで、この年齢で素晴らしい動きを見せていました。パートナーは30歳。

しかもいいペアなんです。

そしてそして、2人はいい演技をぐいぐいと続けていくわけなのですが、とくにフリーでは、2人の演技対する観客の歓声や拍手も大きくなっていき、選手と観客のエモーションがぐんぐん相乗していくのが感じられて、大変に心地のいい4分間でした。
ああ、観客大事よねー、こういうのがフィギュアスケートのいいところよねー、と改めてジーンとしました。
観客の皆さんの多く(かな?)も、ディアナのこれまでを知っているのだと思います。

2000年ころに怪我で引退して氷を離れ、2016年まではエステの指導者をしていたとのこと。そうそう彼女のバイオの趣味欄には、「working out , cooking, family」とならんで「skincare」とあり、おお、プロフェッショナル、という思いにもなりました。

クニエリム&フレイジャーのフリー『Sign of The Times』

そんな、選手と観客との相乗は、フリーのクニエリム&フレイジャーにも感じました。
フリーは『Sign of The Times』。ああその時が来たんですね、というか、そんな気配がするんですね、という気持ちに胸がざわつかされます。

そのプログラム、とても盛り上がる感じで、大変にアレクサ・クニエリムさん(とフレイジャー)らしい感じで、私は嫌いじゃないというか大変に好きなのですが、もしかして振付けby自分なのかなーとぼんやりバイオを見ると、そこには「Sinead Kerr, John Kerr (FS)」の文字が。
ああ、ケアー姉弟が、満を持してここに!! という思い(私の)です。シンプルに嬉しい。

そんな2人のフリー、大変に盛り上がりました。ちょっとドキドキしたシーンもあったけど、観客と相乗して、よかったです。

ミス後の拍手のあたたかさも

観客の拍手って、いい演技だけに向けられるわけでもないんですよね。

ミスしたあと、とくにジャンプミスのあと立ち上がった選手にむけた「がんばれ」の拍手。
その次のジャンプで降りたときの、さっきよりもっと大きな「よし!」という拍手。
こういうものって、選手にとって大きな力になるはずだし、モニターの前で見ている私もあたたかな気持ちになります。

私も会場の観客席で、「がんばれ」「よし!」「素敵」「よかったーー」の拍手と歓声をばんばんに発したい!!

そんなことを感じた、スケアメのペアでした。

あ、ドイツ組のコーチとしてゾルコヴィーが来ていて、スウェーデン組のコーチとしてサフチェンコが来ているな―とかいうことも思ったりもしました。 

さて、配信の続きを見まーす。

ABOUT ME
hasegawahitomi
ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。