フィギュアスケート

メダルを手にしてほしいな、と思っていた人たち

ふとあふれ出てしまうものが、五輪には、あるなあと感じます。

演技後のキスクラで得点を見るやふいにボーヤンが見せた涙。いつも試合に来てくれて、自分のことは顧みずにボーヤンのことを応援してくれているお母さんの話。これまで聞いたことのないものでした。

 

今日のシブタニズのフリー後、銅メダルが決まったあとの囲みでも、家族の話になり、話しているアレックスが涙をこらえ、流れる涙をぬぐわずにマイアはそれを聞いていました。

 

ふいに涙が溢れてしまったり、そんな言葉が出てしまうくらい、五輪という場は究極でものすごくぎりぎりのところにあるんだろうな、という思いが、日々強くなっています。

 

今回の五輪、フィギュアスケートはあと女子シングルを残すだけになってしまいました。

いつの間にこんなに時間が経ってしまっていたの? と本気で驚いています。さっき数えてみたら、こっちに来て14日目。半分を過ぎたなあ、って思ってから、急な坂道を転がり落ちるように時間がものすごいスピードで過ぎていきます。って、もう、たとえすら、おかしい。

 

団体、ペア、男子シングル、アイスダンスまでメダリストが決まって、今思うのは、ぜひともあの人にメダルを、と思っていた人たちがメダルを手にできてよかったな、ということでした。

これは私の個人的な感想ですが、ペアではサフチェンコ(サフチェンコ&マッソ、というより、サフチェンコ1人)の金と、デュハメル&ラッドフォードの銅、男子ではハビの銅、アイスダンスではシブタニズの銅。これらを見て、本当に胸がいっぱいになりました。

これまでに五輪メダルをとるに値する成績を十分に残してきて、でもまだ五輪メダルを手にしていなくて、という人たちだったので。

それにプラスして、団体のパトリックの金、も同じような思いで見ました。パトリック・チャンという人には、ぜひ五輪の金メダルをあげたいな、と。私があげるものじゃないけれど、ソチ五輪の後休養して戻ってきたころから、そんな風に思っていたように思います。

 

そんな気持ちで、アイスダンスまでの日程を終えました。

明日からの女子では、どんな演技が見られるのかな。できればみんながいい演技をできますように、と思います。

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ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。