スケート雑感

NHK杯の解説陣が、私の(スケートの)青春時代の人たちで。

今日からNHK杯ですね。公式サイトもものすごく充実しています。

選手たちの演技も、レジェンドオンアイスもとっても楽しみなのですが、このNHK杯、私の中でもっとも盛り上がっているのは、「競技の解説陣の顔ぶれの妙」です。
男子は本田武史さん、女子は荒川静香さん、ペアは川口悠子さん、アイスダンスは宮本賢二さん。
とうとう揃いましたねって感じです。

よく、スケートファンの人と言っているのが「私にとっての、スケートの青春」っていうワード。
2002年のソルトレイクシティ五輪を前後した7年くらい(って随分刻みましたが、笑)が「私にとっての、スケートの青春」時代なんです。

インターネットが少しずつ普及してきて、でもまだYouTubeなどでは映像が見られなかったから海外で開催されている試合時間に合わせてリザルトページをただただ眺めていたあの頃、です。
まあ、リザルトページの更新を待ったところで、旧採点時代だったのでプロトコルもないため、「テクニカルで5.3が並んだってことは、転倒したかもなあ」とか演技を想像するだけだったんですが、それでもかなり楽しかった。
青春でしたから。

JSPORTSで世界選手権の女子フリーのみ生放送するという画期的なできごとに驚愕して、それを見ながら荒川さんの優勝に興奮したり、次第にロシアの方などで放送されているテレビの生放送を見る方法を学んで、悠子ちゃんの活躍に明け方、寒い部屋でひとり、声を上げたりしました。
青春でしたから。

数日前の、the秋 な空。

そして、その時代に選手として活躍していた人たちが、全部解説に揃っちゃいました、今年のNHK杯。
もちろんこれまでも彼らの解説を聞きながら演技を見てきたけど、特に今年のNHK杯は、解説を主にして演技を見てみようと思っています。

そう思ったのは、解説というものに初めて挑戦する悠子ちゃんの存在も大きいです。
普段ロシアで生活している彼女にとって、日本での大きなお仕事はこれが初めてになるんじゃないかな。
その彼女の解説がとっても楽しみで、と同時に、そういえばほかの3人の解説っていつも注目して聞いていなかったなと気づいて。
いや、本来演技が主だからそういうものなんだろうけれど、でもちょっと違う視点で見てみたいなという思いもあったので。

初めての解説で、悠子ちゃん、失敗することもあると思うけれど、スケートと同じく、1つひとつクリアしていく姿を見ていきたいなと思ったりしたんだけど、そういえば、スケートに関して、器用で、なんでもすぐにできる人だったはず。
もしかしたら、初めての解説で大丈夫かな、といったこちらの心配なんて無用なものかもしれないです。

もちろん、エキシビその他の解説の鈴木明子さんも楽しみだし、ゲストの伊藤みどりさんのコメントも聞き逃せません!

てことで、まずはペアのショートプログラム。
今日の14:20スタートです。

みなさん、それぞれの方法でNHK杯、楽しんじゃいましょう!

 

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その、悠子ちゃんの講座があります。お時間、ご興味ある方は、ぜひ!

11月18日(日)13:00-14:30
朝日カルチャー新宿教室
「川口悠子を育てたサンクトペテルブルク」

ロシア代表のペアのフィギュアスケート選手として、輝かしい成績を残した川口悠子さん。16歳で日本を離れ、2003年からはロシア・サンクトペテルブルクを拠点に活躍してきました。
ペア演技を見るコツやパートナーとの関係などペアならではのお話、フィギュアスケート王国・ロシアの代表選手として肌で感じてきたサンクトペテルブルクのフィギュアスケート界のあれこれ、サンクトペテルブルクでの16年の生活のこと、同じホームリンクで練習した同世代のプルシェンコや世界トップ選手たちとの交流秘話、国内外のアイスショーでのこぼれ話など、幅広いお話がたっぷりの1時間半です。

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121日(土)13001430

朝日カルチャーセンター 新宿教室

「フィギュアスケートの楽しみ方 ~プログラムの味わい~」

スケーターたちの滑るプログラムを分類してみると、いくつかにわけることができそうです。

例えば、映画やミュージカル、バレエなどの音楽を使って、もともとある世界観にさらにオリジナルテイストを加味するもの、また、テーマやストーリーはなく、音楽の調べそのままに滑るもの……こうしたさまざまなプログラムをじっくりと見ることで、プログラムの味わい方や楽しみ方のヒントをお話します。

ABOUT ME
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ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。