日々

1歳なかば

1歳なかばで、こんなにいろんなことができるなんて、知らなかったなあ、と思う日々です。ていうか、子どもがどのくらいのスピードで成長するのか自体全然知らなかったし、だいたい、同じことを3か月くらいのときも半年のときも1歳になったころにも思っていたんだけど。それにしても、人間の成長スピードってすごいし、それが大人になるとすっかりスローになっちゃうんだなあ。

1歳なかばの今、私が驚いているのは、こちらの話す言葉を思いのほかたくさん理解していること。どこまでわかっているのかわからないけれど、多分私が思っているのよりかなり広範囲で理解している模様です。

たとえば、昨夜のこと。ベッドの上で絵本を読んで歌をうたっていたときに思い出したので、「今日歯みがきしてなかったね」と言うと、歯ブラシを持って口に入れるような動きを見せました。まさか、わかってないよね~と、確かめるためにもう一度「歯みがきしようか、歯みがき」と言うと、再び同じ動きを。
おお、これは、本当にわかっているのかも~と、「じゃあ、ハブラシ持ってくるから、ちょっとここで待っててね」とリビングへダッシュして戻ろうとすると、早足でついてきた子どもが、私が手に持っていたハブラシをちょうだいという仕草を見せ、さらに、歯みがきペーストをつけて、とアピール。
す、すごい。1歳なかばって、こんなことわかるんだ~。
(とはいっても、多分オレンジの香りのついたペーストをつけたハブラシはおしゃぶり代わりのようなものなので、ちゃんと仕上げ磨きをしたいんだけど、それはそれで激しく嫌がられるので大変なんだけど)

ほかに、トミカのミニカーを4つ縦に重ねたり(私には、ミニカーを重ねる、っていう発想がそもそもなかった)、ボールを投げたり、スプーンを使ってごはんをひとりで食べたり、その際、嫌いな葉物がスプーンに乗っちゃったときには全部一回お皿に戻して好きなものだけスプーンに乗せたり、スマホを操作してYouTubeの動画を選んだり、年齢的に視力はまだ0.1レベルらしいのに遠くのバスの音に気づくとそちらを振り向き「バス!(実際には「バフ」と発音)」と言ったり、トラックを「トラック!(実際には「タック」と発音)」と指さしたり、昨日YouTube依存脱却を目指してスマホはうちにはない設定にしたため、スマホを思い出させないために「はとぽっぽ」の歌を150回くらい歌って遊んだら、50回目くらいからは一緒に「ぽっぽっぽー ぽぽぽっぽ」と歌うようになったり・・・ああ、驚くことばかり。0歳児の頃には、コップを使ってひとりで何かを飲んでいるらしいことを保育園で教えられて心底驚いちゃったんですけど、いまだにまだ「おお、こんな小さいのに、コップで飲んでるよ」と毎日思っています。

と同時に、人間の成長のスピードのなかで、「言葉を話す」っていうのはものすごくゆっくりなんだなあとも感じます。これだけいろいろなことがわかってできているのに、言いたいことを伝えきれないことも多くて、不便だろうなあ。
ただその分「アッ」っていう一言だけでもかなりいろんなことを表現できるんですよね。なにかを見つけたとき、あれを取ってくれと言うとき、あっちに行きたいとき・・・などなど。

子どもの言いたいことを伝えるための「ベビーサイン」を覚えさせようと本を読んだりしたけど、これってどんなサインでもいいんじゃん、って気づいてからは、ほっぺを人差し指で押さえるときは「おいしー」の意味とか・・・・っていうか、うちの子の使ってるサインってこれくらいしかなかったか?!
「おいしー」のサインができるようになると、おいしいのかそうじゃないのかがわかるのでとても便利。あとは、痛い、気持ち悪い、眠い、眠くない、とかがわかるといいんだけど、この概念を伝えるのが難しくて、まあしゃべれるようになるのを待てばいいか、って思っています。

話せるようになったらおもしろいんだろうなー、お互いに楽にもなるし楽しみだなー、と思うんだけど、そうなったらもう、このちょっとしたもどかしさも、「アッ」だけで伝わる感覚もさらっと忘れちゃうんだろうなーと寂しいようなもったいないような気持ちにもなります。
子どもとの日々はいつも、こんな微妙な気持ちのあいだでふらふらぐらぐら揺れている感覚です。

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●朝日カルチャーセンター新宿教室(4~6月)

◎5月19日(土)13:00-14:30
「採点方法を学ぶ」
「『GOE』ってよく聞くけど、なんだろう」とか「演技構成点がよくわからない」といった声をよく聞きます。「技術点」と「演技構成点」の合計がその演技の得点になる、ということをご存知の方は多いと思いますが、その詳細について、具体的な演技映像を見ながら、楽しく学んでいく時間です。

6月16日(土)13:00-14:30
「ライターとして見てきたフィギュアスケート」
私が初めてフィギュアスケーターにインタビューしたのは、2002年でした。それから15年ほどの間、コーチ、振付師、関係者などにお話を聞いたり、試合やアイスショーの取材をしたりしてきました。そんななかで、感銘を受けたシーンややりとり、忘れられないエピソードなど、ライターとして見たり感じたりしてきたことをお話します。

いずれも、ご質問などありましたら、朝日カルチャーセンターや私のメールアドレスへお送りください。(hasegawahitomi.com/profile/

 


 

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ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。