2022北京オリンピック

オリンピックのミニマムスコア(ミニマムポイント) #フィギュアスケート

1月24日、北京五輪のエントリーが締め切られます。
締め切り前におおよその代表が発表になっているので、出場選手のおおよそのところはすでに見えてきていますね。

ところで、五輪にも「ミニマムスコア(ミニマムポイント)」があるのをご存知ですか?
意外と、世界選手権、四大陸、ユーロ、世界ジュニアだけ、と思われていることもあるのですが、五輪にもあります。

ミニマムスコアとは(ざっくり)

ミニマムスコアとは、「Minimum Total Elements Scores」。その大会に出場するための基準となる最低技術点のことです。
ですので、国の代表に選ばれたとしても、各大会に設定されているミニマムスコアをクリアしていない場合は、出場できません。

今シーズンの五輪、世界選手権、ユーロ、四大陸、世界ジュニアの各ミニマムスコアについては、ISUコミュニケーションの2395の5ページ目に記載があります。

ちなみに、今季の「ミニマムスコア」は、今季(2021-22)とその前2季(2020-21、2019-2020)の、指定された大会での得点が有効です。

シニアの大会のためにはシニアの大会での点数でのミニマムのクリアが求められ、ジュニアの大会のためには、ジュニアの大会での点数のミニマムクリアが求められます。

「SP/RD」と「FS/FD」の両方ともミニマムをクリアしなければなりませんが、1つの大会で両方ともクリアしなければいけないわけではない、ですね。

ミニマムの設定されている大会の、公式練習初日の21日前(試合エントリーの締め切りと同じ)までにクリアする必要があります。

過去3大会の五輪のミニマムスコア

2014年ソチ五輪のミニマムスコア

SP/SDFS/FD
男子25.0045.00
女子20.0036.00
ペア20.0036.00
アイスダンス18.0028.00

2018年平昌五輪のミニマムスコア

SP/SDFS/FD
男子25.0045.00
女子20.0036.00
ペア19.0029.00
アイスダンス20.0036.00

2022年北京五輪のミニマムスコア

 SP/RDFS/FD
男子28.0046.00
女子23.0040.00
ペア25.0042.00
アイスダンス28.0044.00

3大会のミニマムを比較してみると、ペアはソチ→平昌でミニマム下がっているよね、でも平昌→北京でぐっと上がっているよね、などなどいろいろな発見もあります。味わい深い表ですね。

各大会に「ミニマムスコア」が設定されたのは、2012-13シーズンころからだったと思うので、2010年バンクーバー五輪にはミニマムスコアはなかったと思います。(あやふやですみません、こちらもまた詳細は別ページでご紹介予定です。)

五輪にミニマムスコアがあるのは、なぜ?

ミニマムスコアってもともとは、世界選手権などの大会で、予選がなくなったことによりものすごく多くの人たちがショートに進むことになった → 出場選手の数を多くしすぎないために設定したものだったと思います。

余談ですが、ミニマムスコアの設定についても書いてみたのですが、大変な長さになる&調べる時間がもう少し必要なので、また別の機会にまとめます。今回は「五輪のミニマム」に限定したお話です。

五輪にミニマムがある理由(を考えた。)

さて、五輪はもともと出場人数が決まっているし……その意味では、ミニマムスコアは必要ありません。
それならなぜあるのか……について、考えてみました。

1.個人戦で、怪我や国籍問題、年齢制限で、五輪21日前までにエントリーができなくなった場合、他の選手が代表になりますが、その時に必要になるから。

具体的(なのか?)に考えてみると、五輪の個人戦の代表になるはずだった選手が大きな怪我をしてしまった。しばらくはスケートができない……といったときには、2番手の選手に代表が回ってくるわけです。
ですが、その2番手の選手のレベルがとても低い(という表現でとりあえず書きます)場合、ミニマムがないと、五輪に1人だけレベル的に低いその2番手選手が出ることになってしまう。それを避けるため、かなと。

2.団体戦で、必要になることもあるから。

個人戦3カテゴリーの枠を持っている国でも、個人戦の枠のない1カテにも選手が出場して団体戦をたたかえます。
その際、個人戦の枠を持っていないカテゴリーの選手に、ミニマムスコアが必要、というケースですね。

1も2も、その国の中にミニマムをクリアしている代替選手がいないケースもあり、そうなると、その国は枠を返上して、補欠の国の選手が繰り上がる、ということもありますよね。

友人たちにも尋ねてみたのですが、このくらいの理由かな、と。
もしほかの理由をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください!

五輪のエントリーが締め切りは2022年1月24日。

さて、先ほども触れましたが、今日、五輪のエントリーが締め切られます。
つまり、五輪のエントリーが出るんですね。
各国代表の面々はほぼわかってはいるけれど、ああ、五輪始まるのね、という改まった気持ちになってきますね。

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hasegawahitomi
ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。