3月23日土曜日
この日は、競技の最終日。フリーダンスと男子FSというスケジュール。
今日は、静岡から来る母親と観戦。
なので、静岡の大好きな駅弁、東海軒の幕の内弁当を買ってきてもらい、今日は1人じゃないので、勇気を出して自席で整氷中に昼食をとりました。外が寒くて、とても外出できなかったし。
今日もジャッジと反対側のS席で、大変に見やすく、ありがたい思いでした。
もちろん、対角線くらいにいるヤグディンもよく見えます。
ていうか、ヤグディンを見るために、双眼鏡を買っちゃいました。
双眼鏡、3日目、4階席の時に、4階席まで行くエスカレーターを降りた右側にある売店で買ったのですが、そこの売り子のお姉さんが程よい売り子加減だったので、「やっぱ、買っちゃおうかな」と思った次第です。
さまざまな倍率の双眼鏡があったので、それぞれ試させてもらいました。
30倍まで拡大できるものをのぞくと、とーおくのマンションのベランダの洗濯物までだいたい見えて、ワーオ、という感じ。
「洗濯物、見えちゃいますね」と言ったら、「そうなんですよ。なんだか、いいのかな、みたいな気持ちになっちゃいますよね。私もたまに見ます」と売り子さん。いい感じだ!
もう1人お客さんがいたのですが、その方に「こっちはピントを合わせなくていいから、手間がかからないわよ」とアドバイスされたりして、結局ピント合わせのないものを購入。
試合で1,2時間見たあとに、「ピントを自分で合わせるものにすればよかったかな」とも思ったのですが、まあ、いいか。
てことで、S席で、じかに演技を見たり、双眼鏡でヤグを見たり、ツイッターでつぶやいたりしていました。
今大会は客として楽しく観戦していたので、可能な時には、ツイッターを見たり自分でもつぶやいたりしていたのですが、ツイッター、本当に便利ですね。
2014年の世界選手権の時にはここまで試合中にツイッターを見たりはそんなにしていなかったし、海外の試合では仕事だしWi-Fiの速度制限を気にしたりするので、ここまでがっつり使ったのは初めて。やっぱり、時代とともに試合の見方も変わるなあ、と今回改めて思いました。
ツイートですが、私は普通にiPhoneでつぶやいていました。
誤字脱字のないように、ということに気をつけながら。
大体、演技が終わってから、得点が出るまでの数分でつぶやく感じです。
リズムがつかめると、なかなか気持ちのいい作業でした。
でも、全員についてつぶやくとなると途端に自分の中で義務になっちゃうので、つぶやきたいときにだけ、ということは、いつも忘れないようにしていました。
これ、結構大事かも。
取材だと、どうしてもなにもかもをメモしたくなっちゃうから。でも今回は、楽しみ、なので。
男子FSの整氷のときに小塚くんに会ったのですが、彼がJ SPORTSのツイッターアカウントでライブで(って、ツイッターってそういうものですね、失礼)つぶやいていたので、「試合中、すごい読んでるよ」と言うと、「そういうのを聞くと、励みになります(笑)」と。
私はてっきり、小塚くんが感想を述べるのを、横にいるスタッフさんとかがパソコンでささっと打ってアップしているのかと思っていたのですが、なんと、小塚くん、iPadで自分でアップしているとのことで、驚きました。事前にわかる情報はきっちり打って準備してあり、それを使いながらのつぶやきだったそうです。
てことで、当時の私のツイートを振り返ってみたのですが、思ったよりたくさんつぶやいていました。
そのなかで、多分一番多くのRTといいねがあったのは、これでした。
羽生くんの時のヤグ。冒頭は手を縦に体の前に組んで、乙女のようにドキドキしながら見守り、2つ目のクワドを見ると、興奮! 4トウ+3アクセルのあたりで、タラソワも立ち上がり、きづけばキャンデロロはテーブルの前まで出てきていた。そしてヤグはタブレットを取り出し、動画を撮り始める。
— 長谷川仁美|文筆家、ライター (@HitomiHase) March 23, 2019
そして、2番目にRTといいねされたのは、これ。
ヤグが、羽生くんの時の動画をあげてます。嬉しそうにこんな動画を撮っていたヤグがたまらない。https://t.co/NCYwUXfCqz
— 長谷川仁美|文筆家、ライター (@HitomiHase) March 23, 2019
たくさんの方々が、今大会でヤグディンさんを楽しんでいるようで、ほんと嬉しいです。
そんな大会でした。
って、もちろんフリーダンスもすごく見ごたえがあったし、今大会では3回スタオベしたと書きましたが、そのうちの2回は、男子FSの羽生くんとネイサンでした。
羽生くんのFSは、本当になんというか、「どーん」って感じの、ものすごい圧とか気迫とかそういう「どーん」ってものを見せられた感じで、「ああ、羽生くん、やっぱりすごい」と、平昌に続いて感じました。
その直後のネイサンについては、「あのどーんとした演技のあとに、乱されずにあんなすごい構成の演技をさらっとやっているように見せるのって、なんなんだ、すげー」という思い。
会場自体暑かったけど、本当に熱くなりました。
2019年、さいたまでの世界選手権。
とっても楽しかったです。
今大会、お礼をしたい人はたくさんいるのですが、誰か1人にしかできないとしたら、もう断然ヤグディンさんにありがとうと言いたい。
そんな大会でした。
以下こんな講座もあります。
4月16日(火)19:000-20:30 朝日カルチャーセンター新宿教室
1月と3月の講座、「ヤグディンとプルシェンコを語る」が好評だったことから、さらにこの2人の戦いを掘り下げる講座です。今回は、2000-01シーズンのグランプリファイナルと2001-02シーズンのグランプリファイナルに大会を絞り、深くじっくりお話します。1月と3月の講座に参加された方はもちろん、参加されなかった方にも、2人のファンにも2人を知らない方にも楽しんでいただけます。2人の熱い戦いを堪能しましょう。
フィギュアスケートの楽しみ方 ~2018-19シーズンとは・・・~
5月11日(土)13:00-14:30 朝日カルチャーセンター新宿教室
2018-19シーズンには、大きなルール変更がありました。これによってどんな変化があったのか、なかったのか、また、それぞれの選手たちがシーズン前にはどんなことを思い、結果的にどんな時間を過ごしたのか……など、今季全体を振り返る講座です。シーズンインしてからは毎週のように試合があったため、記憶はどんどん上書きされてきましたが、国別対抗戦から1か月たち少し落ち着いた今、今季を俯瞰します。
6月は、DOIとかぶってしまいました・・・。
6月29日(土)13:00-14:30 朝日カルチャーセンター新宿教室
「アイスダンスと言ったら、トーヴィル&ディーンの『ボレロ』だね」とか、「ペアと言えば、ゴルデーワ&グリンコフの『月光』でしょう」など、フィギュアスケート界には、伝説の演技というものがあります。伝説の演技には、伝説になるだけの理由があり、それを知ることで、ますますフィギュアスケートが好きになることと思います。今回の講座では、そうした伝説の演技を、当時のスケーターの状況や思いとともにお話します。