スケート雑感

美味しいロシア。

メドベージェワがブリヌイを食べているツイートを見て、突如2009年12月を思い出しました。

2009年12月下旬、私はロシア・サンクトペテルブルクにいました。ロシア選手権を見に行ったのです。
プルシェンコや悠子ちゃんたちの当時のホームリンクであるユビレイニーが会場だったこともあり、本当にたくさんの思い出があります。そのあたりは、このnoteの有料部分にありますので、もしよろしければ。

あの頃の写真データがどこかに行ってしまったので、すべて記憶頼りなのですが、今日のように突如よみがえってくることがあります。

ロシア選手権のとき、ユビレイニーのリンク前(だったと思う)に、イメージで言うと移動販売車的なものがあり、そこで私と友人は、「クレープのようななにか」を買って食べたのです。
その時はロシア語を勉強する前だったので、キリル文字はまったく読めず、もちろんヒアリングもスピーキングもできなかったので、勘で注文しました。
メニューの文字を指さして「それとそれをください」と。

「クレープのようななにか」に、お店のおじさんは何かを挟み折りたたんで、我々に手渡してくれたように記憶しています。

一口食べて、びっくり。
形状がクレープなので、主に甘いものを想像していたのですが、そこにはイクラなどが挟み込まれていたのです。
クレープにイクラですか、と!
ちょっと食べきれなかったような記憶もうっすら。
あのときのイクラ入りクレープってもしかして、ブリヌイだったんじゃないか、と2021年11月の日本で、気づいたのです。

ブリヌイのことを知っていたら、もっと落ち着いて向き合えたものだったと思います。
でも、「クレープにイクラ」というイメージでは、難しかった。
ネットで「ブリヌイ ロシア」とかって調べても、おしゃれな面持ちの写真ばかりが出てくるのですが、もっとカジュアルでざっくりしていて……移動販売車的なハンディフードだったこともあって、なかなかにインパクトありました。

そういえばこのロシア選手権観戦旅では、ホテルの食事がどれもおいしかった記憶です。
ユビレイニーから最寄りと思われる小さめのホテルなのですが、夜、ルームサービスで頼んだ壺入りの赤いスープ。多分「サーリャンカ」が美味!
熱々で運ばれてきたのですが、とにかくおいしかった。
次回、ユビレイニー近くの小さめのホテルに泊まられる方、おススメメします。

と思ってbooking.comでユビレイニー近くで、自分たちが歩いたような道、ホテル内の雰囲気などを思い出してみたけれど、ここかな?
 Golden Fleece Guest House

朝食も、ものすごく暗い居間みたいなところで食べたように思うのですが、どれもおいしかった。
友人が「ロシアは卵がおいしいよね」と力説していたのも覚えています。
ああ今思うと、朝食なのにものすごく暗かったのは、外がまだ暗かったからですね。たしか朝10時前くらいに明るくなり、15時前には暗くなり始めていました。

大会の途中(ペアの演技は終わったんだと思う)で、ネフスキー大通り沿いにあるおしゃれなカフェ(悠子ちゃんおススメ)に悠子ちゃん込みで行ったり、最終日の夜ご飯難民になり、1軒だけ開いていた日本食屋さんに入ったりもしました。

カメラがないと、なにもすっきりと思い出せない。
でも、こうして突如はっと記憶がよみがえることもあって、それはそれで嬉しい時間です。
また、ロシア行きたいな。

ABOUT ME
hasegawahitomi
ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。