ある視点から⛸

女子シングルの五輪優勝者の年齢を調べ、荒川さんのすごさに改めて気づく。

ISU総会で、シニアの最低年齢が15→17歳に

先日のISU総会で、フィギュア、スピード、ショートトラックのシニアの大会に出場する最低年齢を、段階的に15→17歳に引き上げることが決まりました。

よかった、と私は思っています。

いろいろな記事で詳しく書かれていますが、この記事がよくまとめられていて、よかったです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4a13a162ce062d55db66779fef919d37029cf85

「15歳」がキー

北京五輪出場時、ワリエワは15歳でした。

  • 禁止薬物陽性だった。
  • 世界ドーピング機関(WADA)は、16歳未満を「要保護者」としている。
  • 処分、免れる。
  • スポーツ仲裁裁判所(CAS)から、北京五輪に出場しつづけてOKとされる。
  • 国際スケート連盟(ISU)と国際オリンピック委員会IOC)は、それを止められない……。


つまり、「15歳」が今回のキーなんですよね。

15歳女子。
15歳女子の五輪優勝者といったら、ザギトワとリピンスキーだなーと、ぱっと思い浮かびます。
ところで、他の優勝者は何歳だったのかしら?

五輪優勝者(女子シングル)の年齢

ということで、改めて、調べました。
年齢計算、間違っていたら優しく教えてください。すぐ直します。

2022年 北京
個人戦:アンナ・シェルバコワ 17歳
団体戦:(暫定的に)カミラ・ワリエワ 15歳

団体戦の暫定1位はロシア。女子はSP、フリーともワリエワが出場して、両方とも1位です。
念のため:団体戦SP2位は樋口新葉(21歳)、団体戦フリー2位は坂本花織(21歳)
念のため:団体戦2位はアメリカ。女子はSP,フリーともカレン・チェン(22歳)でした。


2018年 平昌
個人戦:アリーナ・ザギトワ 15歳
団体戦:エフゲニア・メドベージェワ 18歳
    アリーナ・ザギトワ 15歳

団体戦優勝はカナダですが、団体戦女子SP1位はメドベージェワ、団体戦女子フリー1位はザギトワでした。
ちなみに、団体戦優勝のカナダチーム女子は、ケイトリン・オズモンド(22歳)ガブリエル・デールマン(20歳)でした。

2014年 ソチ
個人戦:アデリーナ・ソトニコワ 17歳
団体戦:ユリア・リプニツカヤ 15歳

団体戦は、SP,フリーともリプニツカヤが出場して、どちらも1位です。そしてロシアが団体戦優勝しています。


2010年 バンクーバー

キム・ヨナ 19歳

2006年 トリノ
荒川静香 24歳(五輪女子シングル史上最高年齢)


2002年 ソルトレイクシティ
サラ・ヒューズ 16歳

1998年 長野
タラ・リピンスキー 15歳


1994年 リレハンメル
オクサナ・バイウル 16歳

1992年 アルベールビル
クリスティ・ヤマグチ 20歳

1988年 カルガリー
カタリーナ・ヴィット 22歳

1984年 サラエボ
カタリーナ・ヴィット 18歳

五輪チャンピオンになったみなさんのお誕生日

だから、五輪チャンピオンになったみなさんのお誕生日を比べてみると、順番がいろいろ変わります。
この3人の中では、荒川さんが一番年上になります。

2006年優勝 荒川さん  1981年12月29日
1998年優勝 リピンスキー  1982年6月10日
2002年優勝 サラ・ヒューズ 1985年5月2日

「五輪に出場できるようになって初めての五輪」が、15歳の人も19歳の人もいる。

五輪は4年に1度なので、生まれた年と五輪開催年との関係、っていうもの影響するので、15歳での五輪優勝の方が19歳で五輪優勝よりすごい、ということにはなりません。

たとえば、よく挙がる例ですが、ヨナさんとか真央さんは2006年2月のトリノ五輪開催時には15歳だったけれど、五輪開催前年の7月1日までに15歳に達していなかったため(2人とも9月がお誕生日)、五輪に出場できるようになって初めての五輪を19歳で迎えました

ざっくりまとめると……

個人戦、団体戦まとめて、年齢をざっくりまとめると……
(団体戦の種目別1位ではない人々はひとまず除きます)

■15歳
ワリエワ(暫定的に)
ザギトワ
リプニツカヤ
リピンスキー

■ 16歳
ヒューズ
バイウル

■ 17歳
シェルバコワ
ソトニコワ

■ 18歳
メドベージェワ
ヴィットさん(1回目)

■ 19歳
ヨナ

■ 20歳
クリスティ

■ 22歳
ヴィットさん(2回目)

■ 24歳
荒川さん

最大の感想としては、「荒川さん、すごいっす」です。
年齢だけがすごいわけじゃないのですが、年齢的にもすごい。

トリノ五輪女子シングルを思い出しながら


2006年は、今の採点方式になって初めての五輪でした。(若干の過渡期感はあったけれど)

ちなみにトリノ五輪女子の2位サーシャ・コーエンは21歳3位のイリーナ・スルツカヤは27歳4位の村主章枝さんは25歳5位のジョアニー・ロシェットは20歳
ジョアニー以外の上位4人は、2度目の五輪でした(荒川さんだけ、長野とトリノという1つ開け出場)

メドベージェワについて思うことなど


今回の主旨とは異なりますが、メドベージェワの成績をじっくり見るにつけ、いろいろなことを思ってしまったりもしました。
平昌五輪で、団体戦でSP1位。しかしチームとしては銀メダル。
個人戦ではSP2位、フリー1位。しかし総合銀メダル。

というようなことを、調べたり、考えたりするのって、楽しいですね。
(本当は、メダリスト全員を調べたかったのですが、とりいそぎ優勝者の年齢のみに絞りました)

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hasegawahitomi
ライター 長谷川仁美です。 フィギュアスケートのこと、そのほかに日々のことなどを。 「やっぱり、フィギュアスケートっていいな」「やっぱり日常っていいな」という思いで、このサイトを続けています。